【マイナス金利で考えた!その8 「昔、昔、金利の高い時代がありました!後篇」】

先週は好景気に沸いたバブル時代について書きました。

 

今週はそのバブルが弾け

高額の住宅ローンを抱えたまま

身動きが取れなくなった「住宅ローン難民問題」について

お伝えしようと思います。

 

バブル経済時代

土地がどんどん値上がりするのにつられ

物の値段がどんどん上がり

金利もどんどん上がる

 

ついでに給料もどんどん上って

 

特に景気のよかった不動産や証券会社では

入社2年目の社員のボーナスが

100万円を超えるなんてこともあったようです。

 

土地は一番の投資商品

マイホームを持ちたい人が世の中にたくさん溢れていましたので

需要と供給の関係で物件の値段もどんどん上がっていき

都心のマンションは億を超える値段の物も珍しくなく

さらに金利も高くなっていたので

住宅ローンを組んでもの月々の返済はかなり高額になるのですが

 

 

それでも世の中は行け行けどんどんの時代

お金が余っていた銀行は個人にも

どんどん貸し出したい

 

 

ここで登場したのが

先週もお伝えした『ゆとりローン』と名付けられたステップ償還ローン

 

これは大きな金額を融資するため

将来の年収アップを見込んで

5年後10年後に返済額が大幅にアップする形のローン

 

とにかく土地は値上がりするものということになっていたので

もし数年後に返済出来なくても

売ってしまえば何とかなる

 

貸す側も、借りる側もそんな風に思っていたからこそ

こんなローンに不安を持つ人はいなかった

 

それどころか

さらにこの時期、みんなボーナスをたくさんもらっていたので

ボーナス返済も目いっぱい組み込み

高額の住宅ローンを組んで家を買った人がたくさんいました。

 

しかし、膨らみ続けた風船はついに弾けることになります。

 

あまりに加熱した地価の高騰を抑えるために

日銀は「金融機関が土地取引に対して行う融資の額を規制する」

総量規制という政策を打ち出します。

 

これによって、「値上がりし続ける」と誰もが信じていた土地の値段が

一気に値下がりはじめ景気は瞬く間に後退局面に突入

 

 

 

大手金融機関やゼネコンの破綻という

考えられないことが起こり始めました。

 

当然ですが

サラリーマンの収入も上がるどころか下がることになり

会社によってはボーナスも出ない

 

そうなると、困るのは

ステップ償還でローンを組んでいた人たち

 

返済の増額が来るまでは

生活費を節約し、貯金を取り崩して

ギリギリ払い続けていたのですが

さらに返済が大幅アップしてしまうのだからたまらない

 

 

多くの人は、金融機関窓口で担当者に泣きつき

期間を延長や、最終回にまとめて返済するというふうに

返済条件を変更し

何とかしのいで返済を続けましたが

 

問題は、最初からぎりぎりに組んでいて

どうやっても返済できなくなった人たち

 

通常、住宅ローンが返せなくなった場合は

家を売却した代金でローンを返し、

不足分は自分で負担するか金融機関と交渉し

分割で返していくことになるのですが

 

バブル時代

土地の値段が上がりきった時に購入した家は

バブル崩壊後に売ろうと思っても

値段が下がってしまい

競売の最低価格でも売れない

 

たとえ売れても値段は買った時よりはるかに低く

ローンの返済は消すことが出来ず

賃貸住宅に入りながら残されたローンを払っていくという

なんとも厳しい状況に追い込まれる人たちが続出

 

中には

残ったローンを返しきれずに自己破産する人や

思い悩んだあげく自殺する人まで出現

 

「住宅ローン難民問題」と呼ばれる社会現象となりました。

 

住宅ローン難民になった人たちの多くは

普通に暮らし、普通に家を買った人たち

 

そんな人たちが

ちょっと世の中の流れを読み間違ったばかりに

借金まみれの生活になったり、

社会的な信用を失ったりしたのです。

 

好景気に浮かれ

誰もが景気が悪くなることを創造できなくなっていたバブル時代は

今とは正反対

 

現在、日本銀行が行っている「マイナス金利政策」は

バブルの幕引きをした「総量規制」とは全く反対の政策

ではありますが

 

しかし

 

加熱しすぎた状態を急激に冷ますための『総量規制』政策も

冷え切った状態を急激に温めるための「マイナス金利」政策も

「日本銀行が本気で経済をコントロールしようとしている」

ところに共通点があるような気がします。

 

極端な政策は極端な結果を生む

 

 

今後「マイナス金利」によって

物価の高騰と金利の急上昇し

お金の価値が下がるハイパーインフレを巻き起す

ということになれば

 

家の値段も上がりが、

金利も上がって月々の返済金額も上がる

 

一般市民がマイホームを取得するのは

かなり難しい時代がやってくる可能性もあります。

 

 

こう考えるとお金の価値が高い状態であり

マイナス金利で金利が下がっている今は

まさに「家を買うのにベストなタイミング

 

ポイントは、「固定金利を使い安いコストで資金を調達する」こと

 

 

政府、日銀が極端な政策をとった時には

その反動がどんなところに影響を及ぼすかを

きちんと予測しなければ

自分を守ることが出来ない

 

まずは、世の中の動きをしっかり把握しなくては!